第7回 歯科TBI

補助用具 〜歯間ブラシとフロスどう使い分ける?〜 その1

更谷真耶 更谷真耶

# コラム

 

歯科衛生士の必須スキルTBIについて、ラプレシャス運営スタッフの更谷が複数回に分けてお伝えしていきます。

 

お待たせいたしました!お久しぶりのTBIブログの続編です。

 

今回のブログは補助用具第一弾「デンタルフロス」について!

 

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歯科用品メーカーから様々なフロスが販売されています。

歯ブラシと同じく、それぞれに特徴があって、その特徴を知った上で使用したり、患者さんに説明できるようになりたいと思いませんか?

商品を知るということは、患者さんへ自信を持ってお話しができると私は思っています。

 

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デンタルフロス使っていますか?

 

歯科衛生士のみなさんは「フロス」使っていますか?

最近、歯ブラシだけでは歯間部のプラークは6割しか取れていない・・・というCMを見かけます。

臨床に携わっていると、同じことをひしひしと感じている方も多いのではないでしょうか?

わたし自身、鏡を見ながら時間をかけてフロスをすることが大好きです

数日サボると普段からプラーク停滞しやすい部位が部分的に発赤してくるのが目に見えてわかります。(お恥ずかしながら出血することもしばしば^^;焦って徹底的にケアします。)

 

自身の経験をもって、患者さんにも補助用具の大事さをお伝えしています。

臨床においては、初期治療をする上でフロスや歯間ブラシ(歯間ブラシについては次回以降詳しくお伝えします!)を徹底して使っていただくことで素晴らしく状態改善した症例をいくつも目にしてきました。

最近では、患者さんにフロスの大事さや正しい使用方法をお伝えする時間を多く取るようにしています。

 

 

私のお気に入りフロス

 

自称フロスマニアのわたしが使用しているフロスをご紹介しながら商品の知識をお伝えしたいと思います!

現在、主に使用しているのはfluorflossとウルトラフロス。

 

1.fluorfloss(フロアフロス)

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一番のお気に入りは、繊維の街ミラノで生まれたイタリア製のfluorfloss

日本ではオーラルケアさんから販売されています。

学生時代、サンプルでミニサイズを頂いたのをきっかけにかわいいパッケージがお気に入りでずっと使っています。

 

■ 特徴
このフロスの特徴は何と言っても「エクスバンドタイプ

 

唾液の成分でフィラメントがブワッと広がり、プラークをごっそりと絡め取ってくれます。

 

なんと、歯間に入りやすくてプラーク除去率の高いフロスです!(太すぎるとコンタクトを通過しないし、細すぎるとプラークを絡め取る力が劣ってしまいますよね・・・)

こだわりの384本の繊維からできているそう!

 

こんな方にオススメ
口呼吸や口腔乾燥でプラークが硬くなりやすい人、歯肉に痛みを感じやすい方にはもってこいのフロスです。フィラメントが柔らかいので、丸みを帯びた豊隆のある歯牙にも沿いやすいです。ただし、コンタクトがきつい場所には入らないこともあるので注意しましょう。

 

2.ウルトラフロス

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続いて、ご存知の方も多いウルトラフロス。ホルダータイプのY字型といえばこのフロス。

販売商品として置いている医院さんも多いのではないでしょうか。

特徴

何と言っても使いやすさがこのフロスの強み

 

販売から20年も経っているロングセラー商品!

何種類もY字型のタイプを使用して比べてみましたが糸の張り方が絶妙にいい

 

フロスにわずかなたるみを持たせることで、スライドさせて入れやすい。

束状のフィラメントが歯面に巻きつくように広がり、効果的にプラークを除去します。

 

種類は2種類

ウルトラフロスにはSとMの2種類があり、それぞれフィラメント(繊維の本数)が違います。

Sサイズがフィラメント50本なのに対しMサイズは倍の100本。

つまり、フロスそのものの太さが違います。

繊維の数の違いはプラーク除去率の違いにつながります。

コンタクトや歯間の広さを考慮し選びましょう。

 

こんな方にオススメ

臨床では、手がご不自由な患者さん、手巻きのフロスが苦手な方、フロス初心者の方やお子様の仕上げ磨き用に勧めることが多いです。

わたしは、時間がないけどフロスをしたいときにササッと使用しています。

ホルダータイプのフロスには、他にF字型といわれるものがあります。

前歯部では使い易いですが、臼歯部になると口角を引っ張る必要があるため、テクニックが必要です。

薬局などでは比較的安価なため、お選びになる患者さんも多いですね。

 

3.フラットタイプ

糸巻き型のフラットタイプフロスは糸がきしめんのように平たい形状になっているためコンタクトがきつい方、歯間部が狭い方に向いています。

 

4.スーパーフロス

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一本のフロスに複数の機能をまとめたものです。

フロススレッダーと呼ばれる部分は、やや硬めの素材でできており、歯間部やブリッジ、矯正装置のワイヤー下などに通しやすくなっています。

フィラメント部分はスポンジ状になっており、歯間の広い部分、ブリッジのポンティック下、インプラントのマージン部分のプラーク除去に適しています。

 

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このフィラメント部分の太さが違うものが、いくつか商品化されています。

そして通常の歯間部にも使えるナイロン性の細いフロスを持ち合わせているものもあります。

 

5.フロスにはこんな役割もある!?

そして、もうひとつあると良いのがアンワックスタイプでナイロン性の細いフロス。

一見、滑りが悪くプラーク除去率も低いため使う機会が少ないのでは・・・と思いがちですが、細いフロスは非常に探知能力の高いフロスです。

手指感覚で歯石の付着やレジン充填の引っかかり、補綴物の不適合を鋭敏に感じる取ることができます。

ぜひ診断に役立ててください!

 

 

ワックスタイプとアンワックスタイプ どう使い分ける??

 

皆さん!ワックス「あり」と「なし」を使い分けていますか?

医院に置いてあるものを使うのではなく、症例によって使い分けることは大切です

 

ワックスタイプ

ワックス加工されている「ワックスタイプ」は滑りがよく、きついコンタクトでも通過が容易です。

ただし、ワックスによってフロスの糸がまとまっているため、プラーク除去率は劣ります。

初心者の方や、インレーなどの補綴の多い方に使用します。

 

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アンワックスタイプ

プラーク除去率は高いです。

歯間が広い方やプラーク除去を効率的に行いたいとき、フロスに慣れてきたらワックス加工なしの「アンワックスタイプ」を使いましょう。

また、カリエスリスクの高い方やむし歯のできやすい乳臼歯の隣接面にはフッ素加工されているフロスを使用するのも効果的です。

 

 

最後に「正しく使うことが大事」

 

まだまだたくさんの良いフロスはあります。

患者さんにフロスを勧める前に、私たち歯科衛生士がフロスの特徴や使用方法を正しく理解しておくことは非常に大切です。

私も勉強を続けていき、またご紹介させていただきます!

 

最後に、近頃、フロスの効果について様々なニュースや意見が出回っています。

個人的な見解になりますが、フロスは正しい選択と正しい使用法を続けることで、むし歯予防、歯周病予防において高い効果を発揮するものだと思っています。

実際、臨床においてフロスを頑張ってくださった患者さんの口腔内改善は圧倒的に高いように感じています。

フロスの効果において現段階では科学的な証明はされていないようですが、私たちが日々目にしている口腔内の変化こそ、ある意味フロスの効果を証明しているのかもしれません。

今後の研究に期待しながら、今は私たちの目で正しい補助用具の選択を行うこと正しい使用方法とその効果を伝えていくことが大事なのではないでしょうか。

 

次回は補助用具・第2弾「歯間ブラシ」についてお伝えします!

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