第2回 歯科TBI

ブラッシング指導 その2 〜 伝える前に聴いてみよう!〜

更谷真耶 更谷真耶

# コラム

 

歯科衛生士の必須スキルTBIについて、ラプレシャス運営スタッフの更谷が複数回に分けてお伝えしていきます。

 

「伝える前に聴いてみよう!」

 

ブラッシング指導をするにあたり大切なことをもうひとつ補足していきます。

みなさんの歯科医院では初診時に必ず『問診』を行うと思います。
初診時に限らず、ブラッシング指導を始める前にも、患者さまからいろいろな情報を聴き出すことはとても大切です。
例えば、初診の患者さまが来院され、歯科衛生士がブラッシング指導を行うことになりました。

このとき、術者側からすると、その患者さまにブラッシング指導をするのは初めてです。

 

しかし、患者さまの立場ではどうでしょう?

 

ずっと歯科医院に通いメインテナンスを受けてこられた方かもしれません。

初めての歯科医院かもしれないし、お久しぶりの歯科医院かもしれないし、治療はしてきたけれどもクリーニングやブラッシング指導は受けたことがない方かもしれません。

もしかすると前院の衛生士さんから教わったことを実践されている方かもしれません。

うまくブラッシングできているかどうかも大切ですが、患者さまがこだわっていることだったり、大事にしていることを、まず先に聴かないとこちらの話は聞いてもらえません。

 

いきなり 「◯◯さんにはこの磨き方がいいですよ」とブラッシング指導を始めるのではなく、聴くべき項目がたくさんあります。

 

 

今使っている歯ブラシはなぜ選んだのか

 

選ぶには理由があると私は思っています。

安いから・・・CMで見たことがあるから・・・パッケージに歯周病予防と書かれていたから・・・

よくわからんけどドラッグストアの前に並んでたから・・

どれもこれも立派な理由です。

まず理由を聞くことからはじめると、次の会話につなぎやすくなります。

安いから・・・と言われたら「確かに歯ブラシは消耗品です。安いにこしたことはありませんよね。」

「ただ価格には意味があるんですよ~」なんて話しはじめることができます。

まずは聴いてみることから始めてみましょう。

 

 

指導を受けた経験がある場合、歯科衛生士さんからどのようなことを教わってきたのか。

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『歯と歯ぐきの境目に歯ブラシをあてて磨く』『小さく、細かく、やさしく動かす』と教わった経験がある場合に、同じことを頭ごなしに伝えても、患者さまは良い気分で聞けないのではないでしょうか?

人は同じ話を聞くのが嫌いです。

ですが、実際に磨き残しがあったり、出血したりしている場合は、『知ってても実践できていない状態』です。

なので、『大切なことなので、もう一度お伝えさせてもらいますね。』と、改めて言い方を変えてお伝えしましょう。

 

 

歯磨きの方法が違ったとしても、否定しない

 

自分が伝えようとしていることと患者さまが習ってきた歯磨きの方法が違ったと思っても、否定せず、

「今まではそのようにされてきたんですね」とまず受容

「今のお口の状態から判断すると、少し磨き足りないようなので・・」

とプラスアルファとして、患者さまにあった磨き方や歯ブラシのご提案などを伝えることができれば、患者さまも気持ち良く私たちの話に耳を傾けてくださるはずです。

 

 

ブラッシング指導はコミュニケーション

 

ブラッシング指導ですが、指導ではなく対話だと思っています。

つまり、わたしたちが伝えることだけが全てではありません。

患者さんが頑張って試されていることや努力していることを聴きだし、それを認めるところからはじめてみましょう。

次回は、『知っているようで知らない歯ブラシの歴史』をお伝えしたいと思います!

 

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