苦手意識の強いTBI! 歯科衛生士の必須スキルTBIについてお伝えしていきます。
歯科衛生士の必須スキルTBIについて、ラプレシャス運営スタッフの更谷が複数回に分けてお伝えしていきます。
米国のある大学が国民を対象に「これなしで生活できない発明品は何か?」というアンケートをとったところ、歯ブラシが文句無しの1位だったそうです。
ちなみに2位以下は、車、パソコン、携帯電話、電子レンジ・・・と続きます。
この並びで見ると、歯ブラシだけとっても原始的に見えますが(笑)
複雑化した便利なものより単純なアイテムが実は一番大切だったりするのかもしれませんね。
堂々の第1位だった歯ブラシですが、そもそも人間はいつから歯ブラシを使い歯を磨きはじめたのか、知っているようで知らない歯ブラシの歴史を調べてみました!
もともと硬くて繊維性の多いものを食べていた原始人は、むし歯が比較的少なかったといわれていますが、歯間に食渣が詰まることは古代も現代もそれほど変わりなかったようです。
そのため、古代人は近くに生えている草や木の小枝を利用して食渣を取り除いていたと言われています。
紀元前5千年ごろになると、バビロニア人が食前に必ず麻の繊維を指に巻き、歯の清掃をするようになりました。
その後、歯磨きはバビロニア人からギリシア人へ受け継がれ、ギリシア人は更にうがいと歯ぐきのマッサージを考案したそうです。
ブラシとして道具が使用されたのは、紀元前3前年頃エジプト人が使用した『チュースティック』(木の枝の端を噛み柔らかくしたもの)が始まりです。
▲チュースティック (関心空間様より引用)
日本における歯ブラシの起源は6世紀頃。
仏教伝来とともに伝わった『歯木』と呼ばれるものはチュースティックと同様、木の枝の先端を歯で噛んでクシャクシャにしたもので、その部分を使って歯を磨いていたそう。
そのような道具が伝わるまでは、日本では指に塩を塗って磨いていたのではないかと言われています。
▲歯木 (茂手木歯科医院様より引用)
現在の歯ブラシの形が日本に伝わったのは明治初期
現在の歯ブラシの形が日本に伝わったのは明治初期で、はじめは鯨のひげに馬の毛を植えた『鯨楊枝』というものでした。
歯ブラシという呼び名になったのは1890年(明治23年)で、『歯刷子』と書いたそうです。
▲鯨楊枝 (歯の博物館様より引用)
歯を磨く習慣が紀元前からあったことには驚きです。
その頃から人は口腔内の環境を整えることに興味があったのでしょうか?
それとも本能的に?
何事に対してもそうですが、昔の人って本当にすごいなぁとつくづく思います。
彼らが発案・発明したものが時代や文化に応じて現代のかたちとなっています。
当たり前に使っている歯ブラシも、時代に合わせていろいろな変化を遂げ、現代を生きるわたしたちに最も合ったベストな状態として存在しています。
そしてきっとこれからも変化を続けていくことでしょう。
今は想像もつかない形に変化したりすることもあるかもしれませんね。
もしかすると、”歯ブラシで歯を磨く”という概念がなくなることもあるかも?
そんな時代がくるかはわかりませんが、間違いなくこの瞬間は、今ある歯ブラシがわたしたち人間が生きていく上で必要不可欠なものであり、歯科衛生士にとっては患者さんとの大事なコミュニケーションツールでもあります。
どんな経緯で今の歯ブラシのかたちに変化してきたのか・・・
歯ブラシを見るたびに考えてしまいそうですね。
人間が今の歯ブラシを作り上げたことには必ず意味があるはずです。
そんな歯ブラシの魅力を患者さんにも伝えられるよう、次回からは『歯ブラシの基礎知識』をお伝えします。すぐに臨床で役立てていただけるような内容にしていきたいと思います。
お楽しみに^ ^
【出典元】
VIVATEC 歯ブラシの歴史
オーラルケア用品の専門メーカー株式会社広栄社
歯の博物館
関心空間
茂手木歯科医院
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