【歯科衛生士と食育】第5回 抱っこの仕方で未来が変わる!〜歯が生える前から始める食育〜

 

伝えられる知識の幅が広がる: 歯科衛生士と食育

12月になったと思ったらあっという間にクリスマスですね♡イベントも多く忙しい12月、楽しく乗り切りましょう!

 


【歯科衛生士と食育】第5回 抱っこの仕方で未来が変わる!〜歯が生える前から始める食育〜

1. お口ぽかんはいつから始まる?

2. お口ぽかんの悪影響は呼吸だけじゃない!

3. 背中の大事なCカーブ

 

 

お口ぽかんはいつから始まる?

 

前回の更新でキレイな歯並びを作るためには、噛むこと + 呼吸や舌の位置、そして正しい姿勢が大切だとお伝えしました。

正しい姿勢なら子供の猫背に気をつけたらいいのね♩

と思ったあなた!実はもっと前からできることがあるのです。

 

それは、ズバリ赤ちゃんの抱っこ

 

姿勢の良い子になるためには、まだ首が座っていない赤ちゃんの抱っこがとても重要です。

 

今回お伝えする抱っこの方法は姿勢だけでなく口呼吸の予防にもアプローチすることができるので、全てのお母さんに知っていただきたいことなのです!

 

まずは写真の赤ちゃんを見てください。あなたにはどう見えますか?

 

気持ちよさそうに寝ているな♪でしょうか?

 

、、私はこのような抱っこをしている親子を見るとハラハラしてしまいます。

 

注目したいのは、赤ちゃんの頭!

 

重い頭を支えきれず、首が後ろに沿った状態になってしまっていますよね。

この状態は、将来お口ぽかんにつながる可能性なんです!

 

その理由

上顎と下顎は筋肉によって繋がっており、側頭筋と咬筋を動かすことで口を開閉しています

 

写真の赤ちゃんのように頭を後ろに反らせてみてください。

首のあたりが引っ張られるのが分かりますか?

今引っ張られているのは、下顎の内側にある舌顎筋群です。

 

舌顎筋群は舌から首筋にかけて繋がっているため、上顎と一緒に後ろに反らせることはできません

写真の赤ちゃんのように頭を後ろに反らせているということは、上顎と下顎が引き離されて自然とお口がぽかんと開いてしまうのです。

 

毎日の抱っこでお口がぽかんと開いていると、このまま自然と口呼吸を覚えてしまいそうですよね。

 

 

お口ぽかんの悪影響は呼吸だけじゃない!

 

「どうしてお口がぽかんと開いてことが問題なの?」

「赤ちゃんなんだから、そのうち治るでしょ。」

 

そんな疑問が聞こえてきたところで、実験してみましょう!

 

実験1

口を閉じて舌をスポットに置いた状態で、おでこを手で押さえます。

その状態で顔を前に出してみてください。

 

多少前に動くことはあっても、顔や首の角度はほとんど変わらなかったと思います。

 

実験2

口を開けて、舌の力を抜きましょう。

舌をだらんとさせた状態で、先ほどと同じようにおでこを押さえて顔を前に出してみてください。

 

ほどよりも顔や首が動きやすくなっていませんか?

 

どういうこと?

口が開く(=下顎が下がる)と舌はスポットから離れ、首が前に出てきます。

すると背中はバランスを取るため、自然と猫背になります。

 

猫背になると胸が縮こまり呼吸しにくくなるため、さらに口が開き、舌や下顎が前に出てきてしまいます。

すると今度は噛み合わせのバランスが崩れてくるのです。

 

舌が下がっている(=低位舌)状態では上顎に必要な力がかからず、上顎の歯列が大きく育ちません

こうなると、上顎に押さえられている下顎も育つことができず一緒に発育不良となってしまいます。

 

一見ただお口が開いているだけのように見えますが、お口ぽかんをするだけで姿勢も噛み合わせも悪くなります

 

さらに、

  • 口から雑菌が入るため、風邪をひきやすい
  • のど(扁桃)が乾燥し、アレルギー疾患アトピーを発症しやすい
  • 口が乾燥するため、唾液の恩恵を受けられず虫歯になりやすい
  • 本来鼻呼吸をすることで鼻腔に入った冷たい空気が脳を冷やすはずが、口呼吸のため冷やすことができず、集中力が低下しやすい

 

など、様々なことが起こってきてしまいます。

お口ぽかんは単純なようで奥が深い全身に影響のあるクセなのです。

 

 

背中の大事なCカーブ

 

では、お口ぽかんを予防するためにはどのように抱っこすれば良いのでしょうか?

これには赤ちゃんの背骨の成長がポイントになるため、その成長をおさらいしてみましょう!

 

 

赤ちゃんの背骨は生まれて来た時にはまあるくCのカーブを描いていています。

 

ねんねの時期を過ぎた赤ちゃんは、うつ伏せになることで頚椎の前弯が少しずつ作られ、おすわりをすることで胸椎の後弯が作られます。

 

その後、はいはいをする頃には頚椎の前弯が完成し、腰椎の前弯ができはじめ、歩くことにより腰椎の前弯が完成に近づいてゆきます。

 

背骨はCカーブから始まり、Sカーブへと変わってゆくのです。

 

背骨を大切に守り育てる抱っこをすることが、将来の姿勢の良さに繋がります。

 

まず赤ちゃんが自然な状態でいる時の首のカーブを見てみましょう。

赤ちゃんは内臓を守り、体温を維持するためにまあるく背中を丸めた状態で生まれて来ます。

この頃の赤ちゃんを寝かせると、腕はW型・足はM型になります。

 

手足を持ち上げることで、自然と背中をCのカーブにしているのです。

この姿勢を崩さないように抱っこすることで、赤ちゃんの背中のCカーブを守ることができます。

 

首がすわるまでの赤ちゃんを横抱っこする時は、背中がCカーブになるように意識すること。

 

 

Cカーブを意識せず抱っこしていると、↓のようになりがちです。

(ほんの少しの知識の差が、赤ちゃんの発育に大きな影響を与えるのです。これからは背中をまあるく抱っこするよう伝えていきましょう!)

 

そして、首がすわった赤ちゃんを縦に抱っこをする時のポイントは、赤ちゃんの足をM字に開けてお父さんお母さんの体を跨がせるようにして、赤ちゃんのお尻の穴とお母さんのおへそがくっつくように抱っこします。

 

 

縦抱きの場合も赤ちゃんの体を意識的にまあるくしてあげるのです。

この時、赤ちゃんのおでこにチューできるくらいの高さで抱っこすることも大切です(^^)

 

赤ちゃんの膝の位置がお尻より少し高くなるように抱っこすると、自然とまあるいCカーブの背中になります。

 

この姿勢を意識すると赤ちゃんにとって無理のない楽な姿勢になるので、安心して体を預けてくれます。

まあるいCカーブで抱っこできていると、赤ちゃんが寝てしまっても首が後ろに反りにくくなります。

さらに、赤ちゃんとお母さんが密着して重心が高くなるので、抱っこをしているお父さんお母さんの負担も軽くなります。

 

豆知識

成長とともに抱っこ紐から出る頭の部分は大きくなり、寝落ちると抱っこ紐についているカバー(布)では頭の重みは支えきれなくなります。

かといって、ずっと腕で支えていられない場合もありますよね。

ベビーカーを両手で押さないといけない時や上の子と手を繋いで荷物を持つ時など…両手を使いたいときは、抱っこ紐のカバーの中に更にタオルを挟むといいですよ!

ハンドタオルを首の後ろに挟むだけで頭が後ろに反りにくくなり、赤ちゃんもお口を閉じた状態で寝ることができます。

 

最後にもう1つ大切なこと!

寝てくれるのは助かりますが、大きくなるとお母さんも重たくて、肩や腰に負担がかかります。

ですので抱っこ紐で寝てくれたら、ベビーカーやお布団に移すことをお勧めします!

置くときの緊張感はありますが、眠りの深くなったタイミングを見計らうと成功率が高くなりますよ♪

これから抱っこ紐で赤ちゃんを連れている姿を見かけたら、赤ちゃんの背骨がまあるいCカーブになっているかチェックしてみてくださいね♡

 

 

食育ブログなのに前回と今回は食事と離れた内容でした。

その理由は、食事の話をするためには

しっかりと噛めるお口が必要=きちんと噛める土台づくりが大切!

と考えているからです。

 

赤ちゃんは未来の大人です!

きちんと噛める・食べられるお口を作るためには赤ちゃんの頃がめちゃくちゃ大切です!

まだ歯の生えていない赤ちゃんにも歯科の立場からお話できることはたくさんあるんです(^^)

 

今回の内容を是非明日からの診療に生かしてみてくださいね♪

少しだけ宣伝させてください!

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