その術後説明、本当に足りてる?

岡村乃里恵 岡村乃里恵

# コラム

 

こんばんは、
ラ・プレシャスの小ボス岡村です。

今回は、
「フラップオペ後の患者指導」について
岡村が行っていること、知っててほしいことをまとめます。

 

 

術後説明したはずなのに

 

フラップオペ後の患者さん。

しっかり説明したつもりなのに、帰宅後に
「出血して大丈夫ですか?」
「腫れてきました…」
と連絡が来たことはありませんか?

患者さんは、診療室で聞いた内容を意外と覚えていません。

 

オペ後の患者さんは、
私たちが思うより不安を抱えています。

(岡村は難難難抜歯をして、知っているのに、わかっているのに想像以上の腫れと痛みに震えた経験があります。)

 

だからこそ、
ただ注意事項を伝えるだけではなく、

“自宅に帰ってから困らないこと”が大切になってきます。

 

日々の診療の中で、
「これで伝わっているかな?」と迷った時のヒントになれば嬉しいです。

 

説明する時ここがポイント!

フラップオペ後、
「安静にしてくださいね」
と説明することは多いと思います。

ですが実際には、
“
なぜ安静が必要なのか”まで伝わっていないケースは少なくありません。

 

例えば、強いうがい。

患者さんからすると、
「血が出るから、気持ち悪いから、しっかりゆすぎたい。」
と思うこともあります。

 

しかし実際には、
創部の治癒に必要な血餅が乱れてしまい、再出血や治癒遅延につながることがあります。

特に術後24〜48時間は、
創部の安定に関わる大切な時期です。

そのため岡村は、
「強く口をゆすがないでください」
だけではなく、

“今は傷口にかさぶたを作っている時間なんです”

と伝えるようにしています。

 

患者さんがイメージできる言葉に置き換えることで、行動につながりやすくなるからです。

 

このような↓わかりやすいツールを使っての説明はオススメです。

 

飲酒・運動・長風呂についても、
ただ禁止するだけではなく、

「血流が良くなると、止まりかけた出血が再開しやすくなるんです。」

と理由を添えて説明します。

 

術後24~48時間は、炎症反応によって
腫脹や疼痛が出やすい時期でもあるため、
血流を過度に促進する行動は、症状を強める可能性があることも合わせてお伝えしています。

 

患部は、磨かなくていい?の答え方

ほかに悩みやすいのが、
「磨かなくていいのか?」という心配。

ここで大切なのは、
“患部の安静”と
“口腔内全体の清潔維持”のバランスです。

患部へ直接歯ブラシを当てることで、
創部へ機械的刺激が加わる可能性があります。

 

 

そのため岡村は、
“
抜糸までは患部を休ませる期間”
として説明しています。

 

一方で、お口全体のプラークコントロールが不十分になると、細菌数が増加し、治癒環境にも影響します。

そのため、患部を避けながら、
痛みが出ない範囲で他部位は清掃していただくようお伝えしています。

 

ただし術後は、
開口しづらさや頬の突っ張り感によって、
反対側の清掃もしづらいことがあります。

そんな時のために、
「無理にしっかり磨こうとしなくて大丈夫ですよ。」

と安心していただくことも大切です。

 

必要に応じて洗口剤を併用しながら、
創部を保護していくように洗口剤の話しも行います。

 

外科後、しばらくお食事が取りづらくなる場合は、食べやすい物、治るために必要な栄養のお話しも行います。

この話少し長くなるので、別の時にしっかり書きますね!

 

患者さんからの質問には、こう答える

患者さんは、いろんなことを心配されます。
そして、とても細かな日常動作にも不安を抱えています。

ここからは、
今まで岡村が受けた質問をまとめます。

 

Q.「どちらを下にして寝たらいいですか?」

A. 寝る姿勢については、
可能であれば患部を下にしない方が、
圧迫感や拍動感が出にくく、
楽に過ごせる場合があります。

また、痛みや腫れがある場合は、
頭部を少し高くして休むことで、
症状が楽になることもあります。

 

 

Q.「ストローは使ってもいいですか?」

A. ストローなどの “強く吸う動作” も、
創部への刺激につながる可能性があるため、
抜糸までは控えていただくようお伝えしています。

 

Q.「少し血がにじむのですが大丈夫ですか?」

A.「少し血がにじむ程度なら心配いらないこと」

唾液に混じって量が多く感じるかもしれないが、にじむ程度は治るための過程である。

  • 「腫れのピークは2〜3日後に出やすいこと」
  • 「白っぽく見えるのは治癒過程の場合があること」

など、“起こりうる変化”を
事前に共有しておくことも大切です。

 

事前説明も忘れないで!

そしてもう一つ大切なのが、
「知覚過敏が出る可能性」の事前説明です。

術後、炎症の改善や歯肉収縮によって、
一時的に根面が露出し、冷水痛などが出るケースがあります。

ですが、事前に説明を受けているだけで、
患者さんの不安は大きく変わります。

 

術後説明は、
“禁止事項を伝える時間”だけではありません。

患者さんが、
「これなら家でも大丈夫そう」
と思える状態を作ること。

それも、私たち歯科衛生士の大切な役割だと思います。

 

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ラプクリ会員さん向けに、
抜歯後注意の際に使えるお役立ちツールを作成しました!

本日公開しましたので、ぜひご活用ください。

 

  • 抜歯後のうがいの注意点
  • 抜歯後の歯磨きについて
  • 血行が良くなる行動に注意

 

お役立ちツールをを見る

 

嬉しいことのおすそわけ

岡村、独立して20周年を迎えました。
岡村の独立=ラ・プレシャスの誕生です。

一人でスタートしたラ・プレシャスも、今ではたくさんの仲間に囲まれ、毎日にぎやかに過ごしています。

 

先日行われた20周年パーティの写真です。

 

あふれんばかりの笑顔に包まれる1日でした。

 

「歯科衛生士って楽しい!」
「この仕事が好き!」

そう思ってくれる人を増やしたい。
そんな想いを持って、ここまで走り続けてきました。

 

これからも、わかりやすく、楽しく、現場で活かせる知識や技術をお届けしていきます。

今後とも、
どうぞよろしくお願いいたします。

 

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