
みなさん、こんばんは。
今夜のブログは、更谷が担当いたします。
今日のテーマは、NCCL(非う蝕性歯頸部病変)についてです。
歯頸部を見ていて、
「むし歯ではないけれど、歯質が削れているな」
「知覚過敏があるけれど、何が原因なんだろう?」
そんなふうに感じたことはありませんか?
私たちがこれまで「くさび状欠損(WSD)」と呼んできたものも、
NCCLのひとつです。
WSDは「くさび状」という形を表す言葉ですが、実際のNCCLには、くさび状だけでなく、皿状や浅い溝状などいろいろな形があります。
また、原因もブラッシングだけではありません。
摩耗、酸蝕、咬合など、いくつかの要因が重なっていることがあります。
今回は、そんなNCCLについて、深掘りします!
Contents
Non-Carious Cervical Lesion(ノンカリアス・サービカル・リージョン)の略で、日本語では「非う蝕性歯頸部病変」と呼ばれます。
その名前の通り、う蝕ではない原因によって歯頸部の歯質が失われている状態。
原因としては、
などがあります。

ここで大事なのは、原因をひとつに決めつけないということ!
「ここが削れているから、歯ブラシの力が強いんだろう」
と考えたくなりますが、実際には、いくつかの要因が関係していることもあります。
私はまず、口腔内全体を見るようにしています。
その歯だけを見るのではなく、
「他の歯にも同じような欠損はないかな?」
「左右で似たようなところに出ていないかな?」
などを見ていきます。
一歯だけではなく、その人の口腔内全体の中でNCCLを見ることが大切だと思っています。
そこで、私が意識しているポイントが3つあります。
同じNCCLでも、形や表面の状態はさまざまです。
V字状に見えるものや、なだらかにくぼんでいるものなどがあります。

どんなふうに削れているのかを見ることは、原因を考えるヒントになります。
「削れているな」で終わらせず、もう一歩観察してみましょう。
NCCLを見つけると、まずブラッシングの強さが原因と思い浮かべることも多いと思います。
もちろん、ブラッシングによる機械的な影響は大切な要因のひとつです。
ブラッシングについても
それ以外にも、
などを見ていきます。
咬合やブラキシズムなど、歯に加わる力が関係している場合もあり、以前はこうした考え方のひとつとして、「アブフラクション」という言葉が使われていました。
「アブフラクション」が、なぜNCCLと呼ばれるようになったのか?
気になる方は、今週の新着ベーシック動画を見て下さい!
NCCLを見つけたとき、意外とヒントになるのが患者さんとの会話です。
例えば、
など、口腔内を見ただけでは分からない情報が出てくることがあります。
普段どんなものを飲んでいるのか
歯磨きはどんな風にしているのか
歯がしみることはないのか
こうした会話の中から、少しずつヒントを拾っていきます。
「欠損だけを見るのではなく、その背景にある患者さんの生活を見る」
私はここをとても大事にしています。
そして、私が最も大事にしているコミュニケーションのひとつが、患者さんと一緒に原因を探していくことです。
NCCLを見つけたことをきっかけに、その患者さんに必要なOHIを考えてみましょう。

NCCLは、日々の臨床でもよく目にする所見のひとつです。
だからこそ知覚過敏の症状がなかったり、見慣れてくると、スルーしてしまうこともあるかもしれません。
でも、どうしてここにできたのか、
その患者さんにはどんなことが関係しているのか。
その視点が患者さんへの声かけやOHIだけでなく、長くメインテナンスでお付き合いしていく中で、その方の変化や背景を捉えるためのヒントにもなるのではないかと思います。

NCCLを見つけたら、欠損だけではなく
「その人を見ること」=その背景にある患者さんの生活や習慣を見ること
が大切だと考えます。
明日からの臨床で少しでも意識するきっかけとなれば幸いです。
今年も、大好きな夏が終わってしまいました。

今年は、ラプトレOSAKAのお引っ越しにはじまり、内覧会やラプレコネクトなど、盛りだくさんの夏でした。

振り返ってみると、一夏の青春を謳歌したような熱くて濃い2026年の夏でした。

楽しいことがたくさん詰まった夏だったので、終わってしまうのがちょっぴり寂しいです。
また来年の夏を楽しみに、秋冬も元気に頑張りたいと思います!
おまけ♡

7月のラプトレOSAKA移転とともに新しくキーホルダーやボールペンなどが増えたラプ子グッズ!
臨床のスタッフもみんな名札につけてくれています。
かわいいラプ子とその仲間たちのグッズを、是非見に来てくださいね~

今週は、インストラクター更谷が、新着動画をレビューします!
今回のブログのテーマにもなったNCCLについて。
以前は、歯頸部の欠損を「アブフラクション」という、力による歯質の損失という考え方で捉えることもありました。
現在はこうした非う蝕性の歯頸部病変をNCCLという、より広い概念で捉えます。
WSD・アブフラクション・NCCLの関係を、動画でわかりやすくまとめています!
久しぶりにSRP動画が配信されました。
根が近接していて、非常にテクニックのいる下顎前歯部のSRP。
どんなキュレットを選択するのか?
どんなストロークを選択すれば繊細な動きができるのか?
ぜひ、動画から学んで実践してみてください!
歯科衛生士の診療に
役立つ情報を発信!