3児の母が自分自身の経験を通じて、衛生士さんが家族や患者さんに伝えられる食育の知識をお届けします。
連日の自粛・コロナ報道で不安な方も多いかと思います。
いつも通りの日常を過ごすことができず、ストレスもたまってしまうかと思いますが、こんなに長く自分の時間・家族と過ごす時間を持てる機会はなかなかありません。
前向きに捉えて、有意義に過ごしていきましょう!
コロナ報道の中でこんなニュースがあったのを皆さんはご存知でしょうか?
「消毒液代わり ウォッカなども認める 全国の医療機関などに通知」
全国的に不足している消毒液の代わりに、アルコール度数が高くメタノールを含まないウォッカなどのお酒が消毒液の代わりとして使用できると厚生労働省が異例の通知を出したのです。
大阪のおっちゃんは普段から「アルコール消毒してから寝るから歯磨きせんでも大丈夫や〜」と言って笑っています。
この報道を聞いて、一部の方は “お酒で消毒ができるなら、お酒を飲んでそのまま寝てしまってもむし歯にならないんじゃ?”と本気で思ってしまうかも知れません。
患者さんから質問された時、あなたなら何と答えますか?
Contents
さて、ここでもう一度思い出して下さい。
歯科衛生士と食育ブログ 第6回 診療サイドで感じる食育の必要性~切っても切れないむし歯とおやつ~の回で、むし歯になる原因について2つの図をもとにお話しましたね。
ひとつはカイスの輪、もうひとつはステファンカーブです。
お酒について、「消毒できるならむし歯にならないんじゃ?」と聞かれた時には、ステファンカーブを示してご説明しましょう。
(引用元:アパガード)
まず、お酒のpHは全体的に低く、むし歯の臨界点であるpH5.5を下回るものばかりなんです。
(引用元:時事メディカル)
pH5.5を下回れば口腔内では脱灰が始まりますから、もちろんむし歯になってしまいます。
それに、楽しいお酒の時間は食事やおつまみを食べているとあっという間に数時間。
ダラダラ食べになれば、もちろんその間口の中では脱灰が進み、むし歯になるリスクがぐんと高まってしまいます。
さらに、そのまま寝てしまう…という行動は、口腔内で虎視眈々と活躍の場を待っているむし歯菌を助けてしまうようなもの!
2つの図でしっかり理解して頂き、お口の健康を守ってもらえるようにお声掛けしましょう!
ただ、自粛生活が長く続いている今だからこそ、オンライン飲み会や晩酌が息抜きになっている人も多いと思います。
ぜひ歯を守りながらお酒を楽しむ方法をお伝えしてください!
お酒が好きな方の中には、おつまみを一切口にせずチビチビとお酒だけを楽しむ方や、チョコレートやポテトチップスなどのお菓子をおつまみにされる方がいらっしゃいます。
むし歯のリスクを下げるためには、よく噛むもの・糖分の少ないものがオススメ!
スルメ、エイヒレ、枝豆、野菜スティック、、王道おつまみの中にもたくさんありそうですね♪
WHOからも発表されているように、チーズはむし歯予防に効果のある食べ物。
チーズは口腔内をアルカリ性にし、チーズに含まれているリン酸カルシウムが歯の再石灰化を促進する優れものです!
お酒のシメに固めのチーズを2~3口、よく噛んで食べるようお伝えしましょう。
固めのチーズは、チェダーチーズ・ゴーダチーズ・ミモレット・パルミジャーノ・レッジャーノ・グリュイエールチーズ、、など意外とたくさんあります!
こだわりのチーズを用意するとなんだかお洒落ですし、気分も上がりそうですね♡
ワクワクする予定は入れられませんが、自分や大切なひとを守るためにもう少し頑張りましょう!
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