古い歯科用語をアップデートしよう!

檜皮和江 檜皮和江

# コラム

 

みなさん、こんばんは。

今週は、インストラクターの檜皮が

担当します!

 

今回は、

「歯科用語のアップデート」について

まとめてみたのですが、

檜皮が歯科衛生士になったのは

遥か昔、30年以上も前のこと、、、

 

30年前ってこんなのあったな

現在では、当たり前のように

歯科の治療法や器具や機械、

用語もその頃とは変化を遂げています。

 

その頃よく行われた治療法で

アマルガムなど

今はもう使用されていないものも多く、

 

出典:OralStudio歯科辞書

 

他にもレントゲンの現像は、

ボックスの中に手を入れて手探りで現像する

「箱の中身は何だろなシステム」

だったりしました。

 

(写真引用元 MORITA DENTAL PLAZA)

現在でも現役の現像機として

訪問診療などで使われていることも

多いようです。

 

今となっては懐かしい記憶です。

 

時代とともに、歯科の用語や考え方も

少しずつ変わっています。

その一部を取り上げながら、

みなさんと一緒に「知識のアップデート」を

していきたいと思います!

 

最近よく聞くけど…
歯科で言い方が変わった
用語まとめ

歯科の世界では、

研究の進歩や国際基準への統一に伴い、

少しずつ用語が変わっているのです。

 

「以前はこう習ったのに、

今は違う呼び方をする」

そんな経験はありませんか?

 

これらの変化は単なる言い換えではなく、

病態理解や医療の考え方のアップデート

反映したものです。

 

今回は、臨床でよくある

 “呼び方が変わった歯科用語の一部を

整理してみました。

 

フィステルはもう使わない?
今は「サイナストラクト」と
呼ばれる理由

以前は、根尖病変などから

排膿している歯肉の開口部を

【フィステル(瘻孔)】と呼んでいました。

 

しかし現在は、

サイナストラクト(sinus tract)

という名称が使われることが増えています。

 

 

なぜ呼び方が変わったの?

「フィステル」は本来、

  • 2つの上皮で覆われた管腔(管の内側の空間のこと)が交通している状態

を指す医学用語です。

 

一方、歯科で見られる多くの排膿路は、

  • 感染源から皮膚や口腔内へ続く排膿路
  • 必ずしも上皮化していない

そのため、より正確な用語として

【サイナストラクト(排膿路)】が

用いられるようになりました。

 

まとめ

以前

現在

フィステル

サイナストラクト

瘻孔(交通路)

排膿路という意味合いが強い

つまり、

より病態に即した正確な表現へと変わった

ということです。

 

臨床でも「フィステルですね」ではなく

「サイナストラクトが認められます」と

表現する流れになっています。

 

アブフラクションはもう古い?
今は「NCCL」と呼ばれる理由を整理しよう

臨床でよく見る歯頸部のくさび状欠損。

 

以前は「アブフラクション」と

習った方も多いのではないでしょうか?

 

しかし現在は、

NCCL(Non-Carious Cervical Lesion)

という用語が主流になっています。

 

今回はその違いを、

歯科衛生士の視点で

わかりやすく整理します。

 

そもそもアブフラクションとは?

アブフラクションとは、

咬合力による歯のたわみ(応力集中)で

歯頸部が破壊されるという理論

のことです。

 

特徴

  • V字型・くさび状の欠損
  • エナメル質と象牙質にまたがる
  • 歯ぎしり・食いしばりがある患者に多いとされた

つまり、

「力」が主原因という考え方でした。

 

 

でも、それだけでは説明できない

臨床ではこんなケースを経験しませんか?

  • 咬合が強くないのに欠損がある
  • ブラッシング圧が強い患者に多い
  • 酸蝕傾向のある患者で進行が早い

研究が進むにつれ、

原因は一つではないことが

分かってきました。

 

現在はNCCLという考え方へ

現在は、

NCCL(Non-Carious Cervical Lesion)

=非う蝕性歯頸部病変

という包括的な名称が使われます。

 

これは、「むし歯ではない歯頸部の欠損」を

まとめて表す言葉です。

 

原因は多因子

  • 咬合力(ストレス)
  • 摩耗(歯磨剤の成分と強圧ブラッシング)
  • 酸蝕(飲食習慣・胃酸)
  • 加齢による歯質変化

これらが組み合わさって起こると

考えられています。

 

臨床で見かけることの多いWSD(楔状欠損)

NCCLという大きなカテゴリーの中に、

  • 楔状欠損(WSD)
  • 摩耗型
  • 酸蝕型

などが含まれるイメージです。

 

なぜ アブフラクションではなく
NCCLなの?

アブフラクションは
→ 原因を「咬合力」と限定する言葉

NCCLは
→原因を限定しない中立的な病名

 

現在の歯科医療では、

「まず病変として評価し、

原因は個別に考える」

というスタンスが重視されています。

そのため、学術的にもNCCLという用語が

主流になっています。

 

歯科衛生士としての臨床ポイント

NCCLを見つけたら、

原因を一つに決めつけないことが重要です。

  • ブラッシング圧の確認
  • 食生活・酸蝕リスクの評価
  • 咬合状態の把握
  • 知覚過敏の有無
  • プラークコントロール状態

包括的に評価することで、

適切な指導につながります。

まとめ

過去

現在

アブフラクション

NCCL

咬合力が主因

多因子

単一理論

包括的概念

歯頸部の欠損は

「力だけの問題」ではありません。

だからこそ、

歯科衛生士の評価力と

生活背景のヒアリングが

とても重要になります。

 

何が原因でこうなったのか?

原因は一つではないことが多いです。

 

ひとつの症例について院長先生やスタッフと

意見交換してみるのもいいですね!

 

TBIからOHIへ
呼び方の変化は役割の変化

以前はセルフケア指導といえば

【TBI(Tooth Brushing Instruction)】が

一般的でした。

 

その名の通り、

「歯みがきの方法を教えること」が

中心でした。

  • ブラシの当て方
  • 動かし方
  • 力加減
  • 磨き残しのチェック

つまり、ブラッシング技術の指導

主な内容でした。

 

 

しかし現在は、

【OHI(Oral Hygiene Instruction)】

という表現が主流になっています。

 

OHIは、

単なる歯みがき指導ではありません。

 

OHIに含まれるもの

  • 歯ブラシの選択
  • フロス・歯間ブラシの活用
  • フッ化物の使用指導
  • 食習慣の確認
  • リスクに応じたセルフケア提案

つまり、

「磨き方」だけでなく、

口腔衛生を維持するための

総合的な支援へと広がっています。

 

この変化の背景にあるのは、

う蝕や歯周病を

生活習慣病として捉える考え方です。

 

そのため現在は、

「正しい磨き方を教える」だけではなく

「患者さんが続けられる方法を

一緒に考える」

というスタンスが求められています。

 

まとめ

TBIは “技術指導” 中心。

OHIは “行動変容を支える包括的支援” 。

 

呼び方の変化は、

歯科衛生士の役割の進化

表していると言えるでしょう。

 

ラプレッスンでは具体的なTBIについて

患者さんに合わせた歯ブラシ選びや

指導法などを動画で学ぶことができます。

 

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  • TBIを始める前に知っていてほしいこと
  • 歯ブラシに込める思い
  • 歯ブラシのすごい力を再確認

 

今週のおすすめ動画を見る

 

インストラクター檜皮がレビューします!

新着プレミアム動画 インプラントメインテナンス
10.メインテナンス診査編⑤
咬合状態の確認・対合歯のチェック

インプラントのメンテナンスでどこを診査したら良いのかわからない、と言う方に

 

 

診査項目をひとつずつ

わかりやすく解説しているこのシリーズ!

 

今回は咬合状態のチェックについて。

 

DHは診断はできないのですが、

いち早くお口の中の違和感に気づき

ドクターへつなげることはできます。

 

ひとつひとつのポイントを

再確認してみませんか?

明日からの診療にきっと役立つ動画です!

 

  • 咬合状態の確認
  • メインテナンスで最低限確認すべきポイント
  • 対合歯に出る過負荷のサイン
  • インプラント診査項目のまとめ

 

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新着ベーシック動画 シックルスケーラー
01.シックルスケーラーの基本操作

臨床で日常的に使用することの多いシックルスケーラーですが、構造や正しい作業部位など理解することで

安全に、効率よく歯石の除去ができます。

 

縁上での操作は、

縁下でのSRPの基礎の動きにつながるので

とても重要です!

 

ぜひ再確認してみてくださいね。

 

  • シックルスケーラーの基本構造
  • 操作時の注意点

 

新着ベーシック動画を見る

 

ハマるから沼るへ

無趣味なことが悩みの檜皮です。

 

趣味といえるのかどうかですが、

「ガチャにハマっているのでは?」

と家族から言われました。

 

そういえば休みの日に買い物に出かければ

何かしらのガチャには手を出しています。

 

歯のシリーズなどあれば、

必死でコンプリートを目指します。

 

バッグにつけたりはしませんが、

並べて満足しています。

 

最近はパペットスンスンのあれこれを

集めたくなりました。

 

でも大人気なので

ガチャはほぼ完売なんです。

 

やっと見つけたスンスンガチャ!

めちゃめちゃ粘って

スンスン、ノンノン、ゾンゾンが

集まりました!

 

バッグにつけたい気持ちをグッと抑え、

やっぱり並べてニヤニヤしています。

 

檜皮のスケーラーケースには

少しずつスンスンが

主張してきている今日この頃です。

 

まだまだ、

散財してしまいそうな予感がします。

 

 

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