新人衛生士のお困りごと!トレーニング方法やコツをお伝えします!
ラプレシャス代表の岡村乃里恵です。
今年もすでに10月!
患者さまに「月日が立つのが早すぎます〜」とお話したら
それは「充実した人生だからと、歳のせいよ〜」と教えていただきました。
確かに、毎年毎年が早く感じる・・怖い気もします 笑
今回は、岡村がサポートしている研修医院の新人1年生たちのトレーニングの様子とスケーリングのコツをお伝えしていきます!
今週も大阪から京都、愛知と4件の研修先で新人1年生に研修を行ってきました。
医院の考え方や状況によって、4月に入社した新人も担当患者さんを見ていることでしょう。
私がサポートしている医院さまでは、最初の3ヶ月はアシスタント業務に専念してもらい、4ヶ月目からトレーニングを開始することが多いです。
新人1年生にはできるだけシンプルにまずは基本検査、縁上のスケーリングを繰り返しトレーニングを行います。
そして問診の取り方、口腔内診査、TBIの考え方などを学んでいただきロールプレイングを繰り返し、いざ実践と進めていきます!
患者役は2年生衛生士です。
とっても口が小さくて開口量が少ないケース
患者さんの口腔内に合わせて、術者の手も小さければさほど難しくはないのですが1年生は下顎舌側、右側1番辺りからレストの置き所に苦労していました。
Q:下顎前歯の舌側のスケーリングの時、どこにレストを置いたらいいですか?
A:エアースケーラー、超音波スケーラーを持つ手首は窮屈そうに曲がっていませんか?
もし曲がっているなら、やりにくいと感じるなら
1、ポジションをみなおしましょう
下顎前歯なら、12時あたりに座りましょう。
あたりというのは、
①施術部位が見えるところに座る
②施術部位に超音波スケーラーなどを当ててみて手首が曲がらない。腰をひねっていない場所。
2、患者さんとの距離が近すぎませんか?
見よう見ようとする気持ちから、患者さんにくっつくようにスケーリングをする風景をよく見かけます。
近づきすぎると、肩があがり首が曲がり、視野が狭くなります。
握りこぶし1つ分後ろに下がってみましょう。
そうすると、手の力が抜け指の力が抜け、スケーラーをもつ力が抜けてエアースケーラーや超音波スケーラーの操作がしやすくなります。
3、チェアーの高さは?
排唾感が使えて、鏡視ができるのなら、おへそのあたりに患者さんの頭を置きますが、直視となるなら、胃の辺りまで少しチェアーを上げてみましょう。
のぞき込むくせのある方にはおすすめです!
4、レストの位置
12時に座り、患者さんとの距離を握りこぶし1つ分ほどあけることができたら、レストの位置を考えます。
患者さんの歯牙の傾斜や、歯列の状況、開口量によってレストの位置は変わります。下顎前歯舌側の場合の3つのパターンを練習してみましょう〜
1、まずはスケーラーを少し短めに持って、手を小さくまとめ1〜2歯隣へ軽くレストをとる
2、次にバキュームを右側3、4番の口唇側に置き歯牙が見えるようにして、バキュームの上へレストをとる。
3、それでもだめなら、上顎の右側2番あたりへ軽くレストをとる。
(患者さまの開口は少なめで・・)
参考:スケーリング下顎舌側の実践動画
ポジションやレスト、サクションの置き方など、文章ではお伝えしきれない勘所を実践動画でご覧下さい
スケーリング 実践編『07. 下顎前歯部舌側 その1』
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口腔内は患者さま一人一人違ってあたりまえ。
ここじゃなければいけないではなく、まず施術部位にスケーラーを持っていき、手首に無理がないか、自分自身のポジショニングに無理がないか(腰をひねってないか?首を曲げすぎてないか?肩が上がりすぎてないか?)を問うてみる習慣をつけてくださいね。必ずもっと楽に施術が行えるポジションやレストの位置があります!
「今日の練習が明日に繋がる」と私は信じています〜
まずはやってみることを習慣づけて、練習してみてくださいね!
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