第3回 医院インタビュー 堀部歯科クリニック様

決断をする勇気が、まず必要だと思います。

野坂大 野坂大

# コラム

 

歯科衛生士のサポートをするラ・プレシャスの医院研修をご依頼頂いている院長先生にご感想をお伺いし、依頼する以前の医院のお悩みから、その後の歯科衛生士の方々や医院自体の変化までを語って頂きました。

(聞き手:ウェブサイト制作担当 ヒトノチカラ製作所)

 

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ほりべ歯科様では歯科衛生士にどんな風に働いてもらいたいですか。

 

こうなってほしいというのは明確にはないです。

それぞれのキャラクターがあるので、それぞれの衛生士人生を楽しんでもらえたらと思っています。

あくまでウチがきっかけで、離れる人もいるだろうし、常勤の人もいるだろうし、けど何らかの形でウチをきっかけに成長してもらって、衛生士を楽しんでもらったら嬉しいです。

 

たまたま医院に遊びにきてた結婚退職したスタッフが、衛生士学校からきた実習生に言うんですよ。

ここの医院めっちゃいいでって(笑)

無理やりリクルートしてるわけではなく、本気でいってくれてるのが嬉しいです。

おかげさまでウチのスタッフは仕事が嫌でやめたいと思ったことは一度も無いって言ってくれます。

 

たとえば、ウチのスタッフの更谷(ほりべ歯科様に勤務しているラ・プレシャス運営スタッフ)は、今年から岡村先生と一緒に仕事を始めたんですけど、外部の仕事をするということはウチの医院での仕事をする時間が減るじゃないですか。常勤から非常勤になるかもしれない。

 

けど、これでいいんですよ。

更谷が色んな世界を見て成長することは、結果的に医院の還元につながりますし、そんな更谷を見て後輩のスタッフたちが私もあんな先輩みたいになりたい、とか、逆に性格的に外にでるのが苦手なスタッフは、医院内でその能力を発揮してくれればいいと思うんです。

 

 

現状の歯科衛生士の就業環境についてどのようにお考えですか。

 

歯科衛生士の復職について

 

僕はある先生に言われたことに衝撃を受けました。

医院長(歯科医師)は高校野球の監督と同じや。

教育して育てても3年たったら卒業していく。衛生士さんたちも女性なので結婚、出産があり、やめていくから高校野球と同じだと。

けど、出産後に復帰したい人はたくさんいると思うんですよ。

だけど、医院側の受け入れ態勢が整ってないのでなかなか復帰しにくいのが現状だと思うんです。

ブランクがあるので不安とか、そんな時に医院内で教育ができる体制があるというのはすごく重要だと思います。

 

分かちあうことの大切さ

今はいろんな人のアドバイスを頂いてウチの医院はうまくいってるんですが、ウチがオリジナルで考えたことなんて一つもなくて、岡村先生だったり、他の先生だったりの知識や教えを実践しているだけなんです。

なので、教えてもらったことは素直に実践しようと思うし、逆にそれを知りたい方には出し惜しみせずに伝えようと思ってます。

 

 

以前のほりべ歯科様と同じようなお悩みをもってらっしゃる歯科医師の方へメッセージがあれば教えてください。

 

みなさん、悩んでいることは大体一緒だとおもうんです。

そして何かを変えなくちゃいけないと思ってる。けど、どうすればいいか分からない。

そんな時に岡村先生のような存在は本当に先生方の助けになると思います。

 

あとは院長がどれだけスタッフのことを思っているかが問われるんじゃないかとおもうんですよね。

環境の変化を嫌うスタッフも多いと思いますが、院長先生も変化を嫌うんですよ。

 

たとえば、この研修をお願いしたときに、患者さんをしっかり診療するためにメンテナンス時間を30分から45分にしたんですが、ただでさえ3カ月に一回しか予約ができないのに、4か月に一回になってしまうのは、かなり勇気がいることでした。

しかし現状を変えるのに必要なことはやらないと何も変化が起こらないですよね。

医院長先生の決断をする勇気が、まず必要だと思います。

 

唯一心配なことが、このインタビューが掲載され読んだ人は、ほりべ歯科はすべてうまくいってるような印象を受けると思うんです。

なので、『本当の話か!?』って思われるんじゃないかなと。

『ほりべ歯科だけが特別なんじゃないの!?』って思われそうな気がするんですが、全部本当のことなんです(笑)。

 

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インタビューを終えて

 

ラ・プレシャス様のウェブサイト制作を担当しましたヒトノチカラ製作所の野坂と申します。

制作にあたって、医院研修を受けて頂いた歯科医師の方へのインタビューを担当させて頂くことになり、僭越ながらインタビュー後の感想を書かせて頂くことになりました。

 

ほりべ歯科様の第一印象

ほりべ歯科様は、このウェブサイトを制作する際に写真撮影で使用させて頂いたのが最初の関わりでした。

医院内に入ると、カラフルで丸みをおびたチェア、壁中に貼られている可愛くてカラフルなポップ、そして待合室には医院長の好みだろうと推測される癒し系や動物の本が並んでいました。

『患者様をもてなそうとする気持ち』と、『医院長は正直な人で動物好きなんだろうな~』という印象を受けました。(後日、動物は特に好きではないことが判明)

 

撮影時に院長はご不在でしたが、ほりべ歯科の衛生士の方々にも撮影に参加いただきこのウェブサイトで使わせて頂いています。

撮影が始まり衛生士の方々が集まると、みなさん明るく、ノリが良く、素直な人たちで、仲の良さが伝わってきました。キラキラしてて眩しかったことを覚えています。

 

それがほりべ歯科様の第一印象でした。

 

何よりも人が大事

そんな良い印象だったのですが、歯科医師の方とお会いするのは、自分の治療以外では初めて。

歯科医師の人は気が難しそうなイメージだったので、インタビューする前、実はかまえていたんですが、そんな自分の勝手は思い込みは打ち砕かれました。

 

ほりべ先生はスタッフのことが大好きで、すごくまっすぐな人だと岡村さんから聞いてましたが、まさにその通り。トリッキーなヘアスタイルが特徴の拍子抜けするくらい気さくな方でした。

 

お話を聞いていくうちに、医院研修の効果や岡村さんへの感謝の気持ちがすごく伝わってきて、医院の変化のすごさにも驚きました。

そして、スタッフに対してわが子のように想う気持ちや、素直に何でも実践する行動力、変化を恐れない勇気をほりべ先生は備えてらっしゃることもよく分かりました。

 

そして、何よりも人。人が大事。

人が活き活きと仕事ができる環境をつくることができれば結果は後からついてくる。そのためには、それぞれの個性を尊重し存在自体を承認すること。

これは歯科業界だけでなくどの業界でも共通の教訓ではないでしょうか。

 

次第に、聞き手の僕自身が『自分はできているんだろうか!?』『変化を恐れず行動しなければ!』などと自分に言い聞かせながらインタビューしていたことを覚えています。

 

ほりべ先生、そしてスタッフの方々、ご協力ありがとうございました。

 

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